Xデザイン学校 4-5回目 質的調査

「いやー知恩院めっちゃ良かったね~」

で終わってしまいそうだったところを、最後の2時間で何とか意味のあるものにできた。
そんな感じのXデザイン学校 4-5回目「質的調査」を振り返ります。

今回の行った事は、簡単にまとめると下記のような感じ。1~3が1日目で4が2日目。

  1. 京都の街にでてフィールドワーク。「人はどんなときに豊かな生活を感じるのか?」をテーマに事例をあつめる。
  2. KAカードを作って採取した事例の価値を抽出。
  3. それぞれの価値をKJ法でグルーピング。価値グループ同士の関連性を記述した価値マップを作成。
  4. 価値グループからUXパターンを作成。UXパターンを使ったサービスを考える。

まー今回もいろいろ間違えました。
さぁ、お前の罪を数えろ! 

  • 最終的に「すれみ建築工房のサービスを考える」というゴールを全然考えずにフィールドワークをする。
  • エスノグラフィの説明をうけてのフィールドワークだったにも関わらず、「京都の社会システム」なんてことを全く考えずにフィールドワークをする。
  • 考えてないから価値マップを作る際に価値同士の関連性を作れない。「豊かさってなんだろうね?」みたいなことしか考えられないから4象限でカテゴライズするみたいなことしかできない。
  • そんなマップだから京都でフィールドワークしなくてもわかるような、UXパターンができあがる。

で、浅野先生から「全然ダメ」というありがたい評価をいただいて、価値マップの作成からやりなおしたわけですが、この時点で残り2時間。

わりと絶望的な気分になり、正直帰りたくなりましたが、みんなで励まし合い、先生方のアドバイスをいただきつつ、最後にはなんとか形にできた、はず。

初期の工程をとことんやった

振り返ると改善につながったポイントいろいろ思い出されるものの、やはり初期工程の「価値マップの作成」のやりなおしをとことんやったことが、良かったのではないかと思う。

第二回で体験した「本質的なニーズを発見できれば、解決のアイデア(具体策)は思ったより簡単に見つかる」と同じで、解決策を考える前の段階をとことんやることで、あとの工程の精度が全く変わってくる、ということを今回も感じることができた。

とはいえ、今回は第二回のときよりも解像度は低く、価値マップの作成は正直もうひと押ししたい部分アリ。
価値マップの背景にあるはずの社会システムをおぼろげながらイメージはできたが、言語化できなかった。

そんななかでもUXパターンになんとかたどり着けたのは、言語化できないまでもなんとか理解しようと皆で頭をひねったから、だったと思うし、そう思いたい。

あと、価値マップを作っている流れでUXパターンが出てきたような気がしている。
「鉄は熱いうちに打て」じゃないけれど、結果的に各作業間に切れ目がなかったのが良かったのかも。

チェックリストができていた

タイムリミットが迫るなか、最後の案が出た瞬間、すぐに「あ、いいかも。それで行きましょう」ってなった。完璧じゃないけど他の案より確実に正解に近い、というわりと不思議な感覚。

それってなんでだろうなーって考えていたのだけど、僕の解釈では先生のおっしゃっていたチェックリストが脳内に準備できてたからなのではと思っている。

そこに至るまでの案が、わりとドライに葬られていったことも(笑)チェックリストの存在があったのではないか、と推察。


これまでとは比較にならない疲労感が残り、かたや記憶はのこっていない 4-5回目でしたが、なんとか乗り切れたのか・・・仏の慈悲に救われただけなのか。
ワークショップ終了時点では「あれ?これホンマによかったん???」とハテナだらけだったのが、ブログにするとなんとなく頑張って上手くやったみたいな感じになってしまう。これが回顧法のおそろしさか・・。

さて、それはともかく、、、次回からついに最終発表につながる活動がはじまるとのことなので、頑張ってやっていこうと思います。まずは、その日のゴールの確認からだな・・うん。

余談:

UXパターン≒ことわざ説、というのを思いついたので今度やってみようと思う。
なお「ふるさとは遠くにありておもふもの」でやろうとしたけど、ことわざじゃなくて俳句だってことにさっき気づいた。出る杭はうたれる、辺りがやりやすいかなぁ。。

株式会社ナコード代表。 WEBサービスの事業会社や制作プロダクションを経て2018年に株式会社ナコードを設立。 主にWEBサイト・WEBサービス構築の領域で、UXデザインを活かした課題定義やプロジェクトマネジメントの領域で支援をしています。 人間中心設計専門家。