Xデザイン学校 7回目 ストーリーテリング

5月からスタートしたXデザイン学校も、気がつけば残り二回。まさに「光陰矢の如し」。「学成りがたし」を痛感する今日このごろです。

当初、Xデザイン学校へはUXデザイン(おそらく当時の私の認識では成果物を改善のためのUXのなにかw)を学ぶつもりで来たのだけど、今では起業家としてとても大切な視点を学んでいる、くらいに感じてる。
今回は冒頭で、いくつかのビジネスモデルの事例をお話いただいたが、兎にも角にも自分には知識の収蔵が足りていないと痛感。
それが無いとそもそも問いが立たない。
問が無い状態で、サービスを考えようとすると、これを使って何をしようかみたいなアイデア大会になってしまう。
例えば「ビッグデータ」「AI」「ドローン」とか。

まさに

https://twitter.com/domino613/status/948819729979867136

ってやつですな。

今回も自分たちのサービスをめぐる議論のなかで「このサービスから取得したデータを使って〇〇しよう」みたいな話に流れてしまい、あぁ、きっとこれは前前前世からの呪いのようなものなんだろうと感じた。

ユーザーインタビューにおける呪い

呪いといえば、前日に行ったユーザーインタビュー(2回目)でも同じような事が。

「なぜなぜ5回」の話などを事前に確認していたのに、どうやっても「そのときどう思いました?」「それをしている時はどんな気持ちなんですか?」とか聞いてしまう。
メンバー全員がどうやってもそっちに流れる(笑

「ダイレクトに答えを聞きに行ってしまう」と誰かが言っていたけど、まさにそういう感じだと思う。

これはインタビュイー的にも実に答えにく、うまく答えようとして物語を作ってしまう、、と聞かれながら感じていた。
同じくインタビュイーだった森田さんも同じような事があったといっていたので、これも呪いのようなものなんだろうw

とはいえ、そういった反省をインタビュー中に都度確認して軌道修正していったこともあり、2回目のユーザーインタビューを元にした上位下位分析では前回と比べると格段に本質的な価値に迫れたと思う。
インタビュイーの感覚として前回は「自分の思ってる自分ってこんな感じやな~」と思ったが、今回は「おお、俺はこんな事思ってるんのか・・」と感じた。

やっぱ一回じゃわからんね。

バリューシナリオとアクティビティシナリオ

今回教えて頂いたバリューシナリオとアクティビティシナリオは、両方ともこれまで教わってきたサービスデザインの考え方に沿った、非常に強力なツールだと感じた。

バリューシナリオはユーザー側とビジネス側の情報とってもわかりやすく可視化できるし、アクティビティシナリオは、思い込みのユーザー環境を一度取っ払って評価できる。

普段やってる事に近いせいもあるかもしれないが、サービスデザインってなんだろね?ってことの理解ができているから、すんなり入ってきたのかも。

一回、最後までやってみるしかない

発表まであと二回。正直わりとモヤっとしている部分があるのだけど、ここからの軌道修正はほぼできない、と感じている。

先生に釘をさされたが、こっからサービスのかたちを変えると、アイデア勝負になってしまいこれまでのプロセスが無駄になってしまうだろう。

正しい方法でこれをリカバーしようとすると、、さてどこまで遡ろうか・・・と。。

ここに来てやっと第四回あたりで前回参加者が口を揃えて言っていた「ここが最後まで響く」を理解できた。

高橋社長への追加でヒアリングをさせていただいたり、あとはCVCAの記述はしたいと思いつつ、もうこれは最後まで一回通してやってみよう、そして輪回してまた来年同じ場所に戻って来ようと思ったのでした。

株式会社ナコード代表。 WEBサービスの事業会社や制作プロダクションを経て2018年に株式会社ナコードを設立。 主にWEBサイト・WEBサービス構築の領域で、UXデザインを活かした課題定義やプロジェクトマネジメントの領域で支援をしています。 人間中心設計専門家。