Beyond MaaS な時代におけるサービスデザイン

6/10(月)はThe DECKで行われた大阪開催 / テーマは未来のモビリティ / Smartphone and Beyond 2019に参加してきました。

電脳交通の北島さん、静岡県の杉本さん、MaaS tech japanの日高さん、三者三様の面白いお話を聞くことができました。(そしてなんと参加費無料で軽食ビール付きという奇跡!)

お話の中で頻繁に「サービスデザイン」「UX」という言葉が出てきますが、それが上っ面のものではなく「〇〇の事例はUXとしては上手く出来てるけどビジネスの視点がイマイチ」という指摘が出てくるなど、サービスデザインに対する理解が深いと感じました。
特にモデレータを務められた角さんと北島さんが話していた「ベーシックインカム的なサブスクで体験が劣化しないか」というのは興味深かったです。それは考えた事なかったなと。

またMaaSというとUberなどのライドシェアから都市のものというイメージが持ちがちですが、日本においてはマイカーに最適化された地方部が高齢者してマイカーで移動できない人が増えていくという問題にどう対応していくか、という側面もあります。
実はMaasが必要なのは地方部なのだけど地方にはお金が無い・・・みたいな話もでており、日本におけるMaaSはどう進めていくべきなのか、これはなかなか難しい課題だと思います。

MaaSは20年前のインターネットの登場や10年前のスマホのような、人々の行動を大きく変える波だと思います。
(特に初期の)インターネットは物理的に移動しなくても色々な事ができるようになったことで人々の行動が変わっていきましたが、MaaS後の世界では移動にまつわるサービスが最適化されることで人々の行動が変わるはずです。
人の行動が変われば、そこには多くの課題や可能性が生まれます。WWWによる時代の変化よりもフィジカルで生活に密接した変化が起こると思います。
前例が無い課題も多いハズですので、サービスデザインやUXDの考え方が必要になってくる場面も数多くるでしょう。そういった場面で少しでも力になれたら良いなと感じたイベントでした。

株式会社ナコード代表。 WEBサービスの事業会社や制作プロダクションを経て2018年に株式会社ナコードを設立。 主にWEBサイト・WEBサービス構築の領域で、UXデザインを活かした課題定義やプロジェクトマネジメントの領域で支援をしています。 人間中心設計専門家。