Xデザイン学校 マスターコース 9回目

今日は2020年最初のXデザイン学校。
来週のプレゼンに向けて、なんとかサービスの概要はできたと思う。

 個人的には、ずっと悩んでいたアイデアの評価の仕方について、ある程度手応えを得ることができたのが良かった。

前回はインタビューの結果をKA法で整理して価値マップを作り注目すべき価値を設定。その後のアイデア出しの後で躓いたので、年明けに皆で集まった際に、構造化シナリオ(バリューシナリオ、アクティビティシナリオ)の形式で体験価値やユーザーの行為を整理したのだけど、これが思った以上に自分たちの考えていることの整理につながってよかった。

バリューシナリオやアクティビティシナリオをあーだこーだと添削して進めていったのだけど、同じ前提で考えていたつもりが、「え?それってそういう意味?」みたいな事が何度かあり、このプロセスで自分たちが提供する価値やユーザーの体験の解像度をあげられたと思う。
立場や職種が違えば、同じ課題に対する捉え方やアプローチもさまざま。それぞれの考えを整理・収斂していくために構造化シナリオの形で分解して記述していくには効果的だと感じた。
また、ピボットする際の議論もこれまでよりクリアな状態でできたように思える。

構造化シナリオは昨年も取り組んだのだけど、その時は「書かされた」というのが正直なところ。
今回は困りごとが先にあったので、理解度が格段に違う。
前後のプロセスもUXデザインの教科書やエクスペリエンス・ビジョンなどを読んで再確認したのだけど、なるほどこういう流れになっているのか、、、とやっとしっかりと理解できた気がする。

最終的には前回まで考えていた事とは、少し違う方向にピボットしたのだけど、新しいアイデアや方向性に対して迷いなく「あ、それいいですね」と反応できたのは、上記のような整理があったからだと思っている。

とはいえ、メソッドやツールだけを知っていてもどうにもならない。

懇親会では講師の佐藤さんやHCD-Net副理事の水本さんとお話させていただき、短い時間だけど、ためになるお話を伺うこことができた。我ながら浅い質問に真摯に答えていただき、「何が課題なのか」に気づくための知識の収蔵庫を増やしていくことが大事だと改めて感じた。

そうやって自分のなかに蓄えたものをつかって、共創するためのツールがHCDやUXDのツールなのだと思う。

来週はいよいよプレゼン。ベーシックコースの最終回から1年と聞くと、背筋が寒くなる。それまでにUX JAMでのLTや博多でのワークショップなどUXイベントが盛りだくさん。
なかなか濃い一ヶ月になりそう。楽しみ。

株式会社ナコード代表。 WEBサービスの事業会社や制作プロダクションを経て2018年に株式会社ナコードを設立。 主にWEBサイト・WEBサービス構築の領域で、UXデザインを活かした課題定義やプロジェクトマネジメントの領域で支援をしています。 人間中心設計専門家。