ひさびさのブレークスルー

ここの3ヶ月くらい悩みもがいていたことが昨日あたりに解消され、これでやっと前にすすめる、、と感じている。

何か新しい気付きがあったのではなく、10年くらい自分を覆っていた先入観や固定観念にヒビが入って剥がれた実感があった。進むべき方向、光明が見えた気がする。

これは後輩が使っていた表現だが「mustから解き放たれた」、そんな感覚。

日本企業のイノベーションはアメリカが轢いたレールの上から逸脱すべき|小林弘人(Unchained主宰)【後編】

さらに今日読んだこの記事で示されているビジョンにさらに後押しされた。

いやはや、辛くても恥をかいても、もがいてみるものだなぁとしみじみ思う。

『意味のイノベーション』コミュニティミートアップ

昨夜は第一回『意味のイノベーション』コミュニティミートアップに参加してきました。
Xデザイン学校で学ぶなかで生まれた疑問を解決しようとしてたどり着いた意味のイノベーションですが、書籍を読んで、安西さんを筆頭に色々な方の解釈を聞き、自分でも考えることで少しづつ消化できているように思えます。
なによりもこういう場を作っていただた 井登 友一 (Yuichi Inobori)さんに感謝です。

安西さんのお話を伺うのはこれで二度目ですが、やっと理解が追いついてきたように思えます。自分がビジネスとテクノロジーの言語でものを捉えていることがよくわかります。

本條先生のお話も学びが多く、コンテクストを剥がすことで一般化する科学と異なり、コンテクストを重ねることで一般化していくのが意味のイノベーションのプロセス、という仮設は意味のイノベーションを理解するうえでの助けになりそうです。

またみなさまのLTも深い洞察に支えられていて感服するばかりで自分の考えの浅さを痛感しました。
私のLTはみなさまのものと比べるとサービスエリアのお茶くらい薄〜いものでしたが(メタファー)それでもこの短期間で意味のイノベーションをインストールできたのでチャレンジしてよかった。
(お名前失念してしまいましたがヤマハの方のLTが興味深かったです。)

幸運にも4D Conference 2019が10月に大阪で行われるとのことなので、それまでにさらに自分の理解を深めておこうと思うけど、、まずは足元の課題に戻って熟考が必要かな。。。

Xデザイン学校 マスターコース 4回目

先週末のXデザイン学校では、現状考えている新規事業の概要を発表しました。

来週の某大手食品メーカーさんへの中間報告で撃沈する予定だったところを、前倒しで撃沈できたのは良かったのですが、、冷静に考えるとかなり失礼な計画をしていたので、今回の一番大きな反省はそこだと思っています。
自分は昔からそういうリスペクトが足りない。

課題の小ささをどうするか

指摘のひとつは課題の小ささ。(浅い事と狭いこと両面を含む、小さい、だったと理解。)
解決しようとしていることが「我慢や少しの工夫でなんとかなってしまっている程度の事」という指摘。10年後に「あぁ、あのサービスがあってよかった」と思ってもらえるか。

小さい課題を解決するお仕事というのは世の中に沢山あるので、言葉だけを捉えると釈然としないところもないわけではないが、そもそもは今回の課題の趣旨や規模感にマッチしているかどうか、ということだと思っている。大手の食品メーカーが、新規事業として取り組むべきか、リソースを掛けるべきか。(影響力のある市場における製品のバリエーション企画がテーマではない。)

課題の質については前々から悩んでいたところで、そもそも当事者でもない人間が、強い痛みを発見して共感し、解決しようとできるんだろうか?など。
最近直接お話を伺った会社の方々も自分自身(もしくは身近にいる人間)の体験からそれを解決しようと、強い意思で、事業に取り組んでいらっしゃる感じがしている。まぁ、これは自分が進む方向に関する話なの一旦おいておきます。

また、調査対象と同化すると、小さな課題を実際よりも大きなものに誤認するリスクがあるということが実感できたのは良かった。そら、自分が解決してほしいことなんだから、無意識にその必要性を補強するわな。
と書いたものの、これは一つ前の段落で書いたことと矛盾していそうだが、無理に整理せずにこのままにしておく。

大きい課題とはなんだろう?と考えると、個人の話としては、先日お話を伺ったギフモさんが解決しようとしている嚥下障害や、CAN EATさんの宗教や体質の問題で食べられないものを飲食店と共有する、というのは個人の工夫ではどうしようもなく、かつ人生の充実度に大きな影響を及ぼす、深い課題だと思う。

企業の課題として考えると、昨年テーマとして取り組ませてもらった建築業界や、先日お話を伺った電脳交通さんが取り組むタクシー業界など、社会に不可欠なインフラだが人手不足により事業の存続が困難になるというような状況は、かなり強い課題であり、業界全体が抱えているものなので広い課題になりそう。
あとは佐藤さんが仰っていた健康経営など政策の後押しも強いインセンティブになる。

インテリジェンス(諜報)機関の仕事のほとんどは公開されている情報の収集と分析であるとは、佐藤老師の言葉。
見えないものをどう整理するか、、は一旦置いといて、まずIR情報や、企業の課題に関する公開情報を徹底的にさぐるか、、と講義の翌日、淡路島へ向かう明石海峡大橋の上で思ったのでした。

「質と意味が問われる時代における モノづくりの考え方」に参加してきました。

74日は「意味のイノベーション」というキーワードでも知られる、安西洋之さんのお話を聞きにMTRL KYOTOへ。「21世紀のラグジュアリーブランド」という、わりと門外漢なテーマでしたが、そういう事ほど学ぶものが多いです。
角度を変えてみたり、感じでみたり観察してみたりしないと物事というのは見えてこないですね。

質疑応答で、直感的なものを他者と共有する方法について質問したのですが、メタファーを用いたやり方を回答いただき、非常に参考になりました。
この辺りは先日須永剛司教授が仰っていた「芸術の知を科学の言葉で説明するのはやめませんか」といったお話に通じるものがあると感じました。

意味のイノベーションのお話のなか、デザイン思考との違いについても触れられており、

  • 「ユーザーの意見を聞くのではなく、観察する」
  • 「方向を決める直感的な判断」
  • 「審美性が意味を捉える」

といったキーワードを話されてました。

UXDやサービスデザインの手法で観察をしても、結局のところ自身の知識の収蔵庫が空っぽであれば問が立たない、といったXデザイン学校において浅野先生が繰り返しお話されていたことに通じるものがあります。
やはり、この辺は個々のメソッドのどれが正しい間違っていると考えるのではなく、横断的に理解したほうが良いんだろうなと感じましたし、個別のメソッド論に留まらないことがXデザイン学校の良いところだなと感じました。

また、質疑応答において、成功している企業が次のイノベーションを起こそうと思う「キッカケ」についての質問に対し、夫婦生活をメタファーとして「新婚時代にパートナーに喜ばれたプレゼント、10年後も喜ばれると思うなかれ。」と回答されていたのは面白かったです。
常に観察を怠らずにいれば「あれ?ズレてるぞ??」という事には気づけるはずだとのこと。あとはそこで変わろうとするかどうか、、なのですがさすがの例えだなと思いました。

この日のお話を聞いた限りでは、「意味のイノベーション」はデザイナーや経営者の個人的なスキルに依存する部分が大きいという印象を受け、共創・協創という概念についてどういう態度をとっているかについて気になったので、著書を読んでみようと思いました。

市民がデザインを行っていく時代でどうあるべきか~日本デザイン学会の秋季研究発表会に参加~

6月29日と30日はXデザイン学校の浅野先生に声を掛けていただき、名古屋市立大学で開催された日本デザイン学会の秋季研究発表会に参加してきました。
学んだ事をそろそろ目に見える成果として示せ!というメッセージだと受けとめ、気を引き締めて朝6時に自宅を出発しました。

学会なる世界の催しに参加するのは初めてだったのですが、良くも悪くも(?)新しい世界で、色々と新鮮な学びがありました。
1日目の夜に浅野先生が「参加してひとつでも気づきがあればそれでいい」と話されていたのですが、自分にとっては「市民(非専門家)がデザインを行っていく時代に自分がどう関わっていくべきか、という事について考えさせられ、ある程度の答えを得ることができたように思えます。 “市民がデザインを行っていく時代でどうあるべきか~日本デザイン学会の秋季研究発表会に参加~” の続きを読む