先週末のXデザイン学校では、現状考えている新規事業の概要を発表しました。
来週の某大手食品メーカーさんへの中間報告で撃沈する予定だったところを、前倒しで撃沈できたのは良かったのですが、、冷静に考えるとかなり失礼な計画をしていたので、今回の一番大きな反省はそこだと思っています。
自分は昔からそういうリスペクトが足りない。
課題の小ささをどうするか
指摘のひとつは課題の小ささ。(浅い事と狭いこと両面を含む、小さい、だったと理解。)
解決しようとしていることが「我慢や少しの工夫でなんとかなってしまっている程度の事」という指摘。10年後に「あぁ、あのサービスがあってよかった」と思ってもらえるか。
小さい課題を解決するお仕事というのは世の中に沢山あるので、言葉だけを捉えると釈然としないところもないわけではないが、そもそもは今回の課題の趣旨や規模感にマッチしているかどうか、ということだと思っている。大手の食品メーカーが、新規事業として取り組むべきか、リソースを掛けるべきか。(影響力のある市場における製品のバリエーション企画がテーマではない。)
課題の質については前々から悩んでいたところで、そもそも当事者でもない人間が、強い痛みを発見して共感し、解決しようとできるんだろうか?など。
最近直接お話を伺った会社の方々も自分自身(もしくは身近にいる人間)の体験からそれを解決しようと、強い意思で、事業に取り組んでいらっしゃる感じがしている。まぁ、これは自分が進む方向に関する話なの一旦おいておきます。
また、調査対象と同化すると、小さな課題を実際よりも大きなものに誤認するリスクがあるということが実感できたのは良かった。そら、自分が解決してほしいことなんだから、無意識にその必要性を補強するわな。
と書いたものの、これは一つ前の段落で書いたことと矛盾していそうだが、無理に整理せずにこのままにしておく。
大きい課題とはなんだろう?と考えると、個人の話としては、先日お話を伺ったギフモさんが解決しようとしている嚥下障害や、CAN EATさんの宗教や体質の問題で食べられないものを飲食店と共有する、というのは個人の工夫ではどうしようもなく、かつ人生の充実度に大きな影響を及ぼす、深い課題だと思う。
企業の課題として考えると、昨年テーマとして取り組ませてもらった建築業界や、先日お話を伺った電脳交通さんが取り組むタクシー業界など、社会に不可欠なインフラだが人手不足により事業の存続が困難になるというような状況は、かなり強い課題であり、業界全体が抱えているものなので広い課題になりそう。
あとは佐藤さんが仰っていた健康経営など政策の後押しも強いインセンティブになる。
インテリジェンス(諜報)機関の仕事のほとんどは公開されている情報の収集と分析であるとは、佐藤老師の言葉。
見えないものをどう整理するか、、は一旦置いといて、まずIR情報や、企業の課題に関する公開情報を徹底的にさぐるか、、と講義の翌日、淡路島へ向かう明石海峡大橋の上で思ったのでした。