事業コンセプトの立案はちゃんとできなかったが、次回以降進めていくための道筋は見えてきたように思える。
そのサービスが最終的に実現する世界をイメージする
冒頭の講義にて佐藤先生よりお話が。事業コンセプトの立案に際してはサービス開始時だけでなく、サービスが発展したときの画をイメージすべし、とのこと。
テンセントが2014年に作成した、QRコード決済を開始した際のムービーでは、単にキャッシュレスで支払いができるだけでなく、サービスの入口から出口まですべてにWeChatが介在するとこまで想定していた。
立ち上げるサービスで課題が解決されることによって、人々の意識・行動がどう変わるか、そこに対してサービスをどう拡張するか。そこまでイメージしないといけない。
特に今回お題をいただいているのは新規市場に対する新サービスの立案なので、、確かにそこまで考えないと意味がないと、、改めて大変なチャレンジだと感じた。
最終発表時に同じような動画を添えるよう指示があったが、テンセントのムービーはWeChatPayによってどんな世界が実現するのか、どう嬉しいのかが表現されていて非常に参考になる。(とはいえ、QRコードによるテーブル会計ができてなにがそんなに嬉しいのか、、、4年前にこの動画をみて自分が理解できたかとうかというと・・微妙)
確信を持って行動に移せない
第1回が終わったあと、なんらかのユーザー調査をせずに課題が設定できるんだろうか?クライアントへのインタビューだけではメーカーの課題しか見えないのでは?と思い、昨年の講義を振り返りつつ悶々としながら第2回を迎えたのだけど、、なんてことはない、ユーザー調査をすればよかったのだ。
失敗したくない、間違えたくない、だから次回先生に聞いてから判断しようという気持ちが先行していたように思える。
他のチームは、実際に調査を行っていた。同じようなことを疑問を抱えていたらしい。自分の疑問に確信をもって行動に移せなかったのはなぜなんだろう。知識と行動が一体化していない。身体化できてない、ということだろうか。
また、某企業が「何業なのか」についても、個別の事象は頭に入っているのに、それを統合して言葉にすることができなかったのはなんでだろうか?ちょっと疑り深すぎた、素直に考えればよかったとも思うのだけど、決定的に経験不足・知識不足なように思える。
あと頭のなかで考え過ぎ。メーカーの特徴を書き出して概念化するくらいはやったほうが良かった。これからはそうしよう。
海外からの労働者(特に単身者)をターゲットに据えて進めることに
肝心のプロジェクトの進捗については、韓国出身で日本のIT企業で働いているキムさんをはじめとした海外出身の若者単身者をリードユーザーと考え調査をすすめようということにした。彼の悩みを聞くと、主にコミュニケーションに関する部分で外国人ならではの悩みが多くあることを知るとともに、一方その悩みは地方から都市に出てくる日本人単身者に共通の課題がありそうと感じた。
佐藤先生からも指摘があったが、コミュニケーションの問題を食で解決!となると、今ひとつ儲からないものになってしまいそうな雰囲気がある。
まずが食にはこだわらず、まずは広い視点で彼の周りの状況・情勢を探索を。単身者だけでなく、海外の人が日本で家庭を持ったときに出てくる課題という方向に振れる可能性もありそうだ。
知識もなく個人的興味の薄いカテゴリの課題について検討するよりも、近くにいる人の状況を掘り下げたほうが課題の精度もあがり、磨きもかけやすいように思える。
クライアントの持つ前提も一回検証してみる
キムさん曰く「時間は結構あるけど、有意義に使えてない」らしい。
そのながれで佐藤先生が「調理にかける時間が減ってると言われているけど、働き方改革で実は使える時間が増えてきている、という事もあるかもしれない。」という話をされていた。
一聴すると当たり前のように聞こえることも、政策の変化などによって遠からず状況が変わることは多そうだ。
ともあれ、ぼんやりしていたところに一定の方向性はついたので、パワーをかけて進めていきたい。発表までには、この分野に関してはなんでも聞いてください、というレベルにたどり着けるようにしたい。