WEBディレクション講座 vol.1 の振り返り

WEBディレクション講座 vol.1に参加いただいた方、質問いただいた方ありがとうございました🙇
想定を遥かに超える方々に参加いただき緊張しましたが、僕らとってすごくよい学びになりました。

その場でうまく回答できかなったことや、あのあと考えたことについて書きました。

例えばなしが上手くなるには?

例えばなしが下手なので医者とかソムリエのストーリーはchatGPTに考えてもらったことを告白しましたが☺️考えてもらったのはストーリーだけで、医者とかソムリエの設定こちらから与えています。

良い機会をいただいたので、上原のためにも、そういうことを考えるプロセスを無理やり再現してみます。

  1. ディレクターって専門的な用語を使わずに聞いて、相手が表現できることばで答えてもらうのが大事って伝えたい
  2. でもディレクターの経験がない人にその説明をしてもわからないな〜(言葉としてはわかるが、実感としてわからない)
  3. じゃあ聞き手が理解できて、同じような構造のものって何かな〜
  4. 同じような構造のものって医者とかソムリエかな〜
  5. で、医者にかかったことが無い人はいないから、医者に例えれば理解してもらえるだろう

とそういう感じのことを考えます。(実際には違うけど。もっと直感的に経験からバーンって引き出したり、鉄板の例え話を知ってたりする。)

まーなので何か心が動いたことがあったら「これと構造が一緒なものはなんだろ?」と考えてみるのがいいんじゃないかなと思います。
あと、上記のリクツからすると「子供でも知ってる仕事」に例えると汎用性は増しそうですね。ソムリエはカッコつけて追加しただけです。

そのために抽象化する力が大事なんですが、その辺は細谷 功さんの本を読むとかでしょうか。

あと、色々な人の話を聞く、色々なイベントに行ってみるのがいいよと言ってましたが、経験DBがしょぼいと例え方も思いつかないし、この人ならこの例えが使えるなみたいな判断もできない。ぼくも頑張ります。

「みんなで考える」で発生する問題について

今回はディレクターがお客さんの要望や課題をまとめてデザイナーに伝えるやりかたをベースに話をしたけど、お客さんとの打ち合わせに最初からデザイナーやエンジニアに入ってもらうやり方もある、という話をしました。(勉強会では迂闊にも「デザイン思考的」という表現を使いましたが、この言葉を使うと色々な警察に目をつけられるのでここでは使いません😎)

それに対して「発注側としては当然後者のが良いと思ってしまうがデメリットはあるのか?」という質問がありました。
その流れで、過去そういったやりかたを制作会社がした際に、意見が錯綜し収拾がつかなくなったので、発注側としては窓口を一つにしてほしいと思ったことがある、という意見がありました。

まず、「窓口」について。これは課題整理だったりアイデア出しとは別の事として整理して、お客さんと制作会社の窓口についてはできる限りひとつにしたほうがいいです。

次に、「意見が錯綜し収拾がつかなくなった」について。主にアイデア出しとかそういうシーンかな〜と思うのですが、まぁ分野や立場が異なる人があつまるとそうなりますね。結局「特定の人ばかり発言する」みたいな事もありがち。

なので、そこをうまいことやるためにファシリテーターが必要になるって事だと思います。ファシリテーターが事前に会のゴール(結論ではない)や何について考えるのかを提示し、打合せ中はそこに至るように働きかける。(これがうまくできなくて失敗した経験は多々あります。)

また、UXデザインとかデザイン思考のやり方(ポストイットをペタペタやるやつ)は、この問題を解決するために役立ちます。
平等に意見を提示する機会を与えたり、意見から属人性をはがしたり、他者の意見を俯瞰して見る、ということが自然とできるようになっています。

これについては過去記事を読んでいただければ。

あと、目的もなにも定まってない状態、逆にもうやることほとんど決まった状態でデザイナーに来てもらっても「僕は何しに呼ばれたんでしたっけ?」となると思います。

これについてはどっかの回で話をしようと思います。

隣接分野を勉強することについて

ディレクターとしてのモチベーション?みたいなことを質問してもらったと思うですが、それについて少し補足します。

個人的な経験を共有すると、UXデザイン、というかデザインの勉強をしたことはかなり良かったと思います。デザインをするために何を知らないといけないのか、なにを考えるのかを勉強すると、デザイナーが言ってること考えていることがわかるようになり、仕事もやりやすくなるし、やりがいも非常に増しました。「少しわかった」となるまで3年くらいかかりましたが😅

デザインでなくてプログラムでも営業でも良いのですが、一緒に働く人の仕事について勉強するのはとても役に立つと思います。

おわりに

てなかんじで、質問いただいた内容から考えることでとてもよい学びになりました。

次回以降もお時間あれば参加&ご質問いただければと思います。

株式会社ナコード代表。 WEBサービスの事業会社や制作プロダクションを経て2018年に株式会社ナコードを設立。 主にWEBサイト・WEBサービス構築の領域で、UXデザインを活かした課題定義やプロジェクトマネジメントの領域で支援をしています。 人間中心設計専門家。